医療技術や法律は日々改革されてゆくもの。そのため、頚椎椎間板ヘルニアの費用や治療方法も、年々変化しています。ここでは、頚椎椎間板ヘルニアについての情報をいくつかご紹介しましょう。
頸椎椎間板ヘルニアの手術には入院が伴うため、治療費のほかに入院基本料や食事代、ベッド代といったさまざまな費用がかかることになります。さらに手術の内容にもよりますが、術後にはリハビリなどもあり総額100万円を超えるなんてことも少なくありません。
そのため、健康保険の適用有無は非常に重要となります。
頸椎椎間板ヘルニアの治療のほとんどは健康保険が適用となりますが、唯一保険適用外なのがレーザー治療。
しかし、レーザー治療の場合でも、個人で加入している医療保険や、医療費控除などを利用することができるので、あとからお金が戻ってくる可能性があるのです。
そのため、治療を受ける前に自分が加入している保険を確認し、頚椎椎間板ヘルニアが給付対象となるか確認しておくと安心でしょう。
「健康保険・医療保険とヘルニア治療」についてもっと詳しく知る
ヘルニコアとは、1回で高い治療効果が期待できる腰椎椎間板ヘルニアの新薬注射です。別名コンドリアーゼとも呼ばれていて、2018年3月に厚生労働省が製造販売を承認、その後5月に保険適用となりました。
ヘルニコアを髄核に直接注射をすることで、髄核の成分であるグリコサミノグリカン(GAG)をコンドリアーゼが分解し、飛び出ている髄核を縮小。これにより、神経への圧迫を軽減することができるのです。
ヘルニコア治療は1回30分程度で、日帰り、もしくは1泊2日の入院で受けることが可能。
また、GAG以外の物質(タンパク質など)は分解しない性質を持っているため、血管や神経周辺の組織には影響がないと考えられています。
近年では若者の頚椎椎間板ヘルニア患者が増加しており、その原因はスマートフォンにあるといわれています。
IT化が進む現代ではスマートフォンを保有する人がほとんどで、仕事でもパソコンやスマートフォンを使用することが増えてきました。そのため、うつむいた姿勢や猫背の姿勢が習慣になり、首に大きな負担がかかってしまうのです。
以前、調査会社のニールセンが実施した「日本人の月間スマートフォン利用時間」という調査では、男性が34時間、女性はそれを上回る47時間という結果になりました。
スマートフォンやパソコンを使用するシーンは今後さらに増えると予測されていますので、頸椎椎間板ヘルニアの患者数も比例して増えていくことが考えられます。